世田谷区の新型コロナワクチン予約の仕組みは高齢者に寄り添う改善が必要①(5/2)
4/28から世田谷区では、75歳以上の高齢者から優先的に新型コロナワクチン接種の予約が始まり、本日(5/2)で5日目となりました。
区の発表によると
5/1 17:00時点の予約状況は約43000人。 5/2 17:00時点の予約状況は約47000人。とのことです。(5/2 18:45更新)
区は順調に予約が推移しているような発表をしていますが、この5日間、のぶ子のところには、高齢者の皆さまから予約の電話が繋がらない、ファックスの返事が来ない、ネットで予約できる人は良いが、できない人は置き去りにされるなど、様々なお問い合わせを頂き、多くの御心労をおかけしていることに、大変申し訳ない思いで一杯です。
区には、現時点で75歳以上の高齢者の皆様に行き渡るワクチンが10万人分(2回接種)の供給があるので、予約がまだ取れていない皆さまもご安心ください。
ただ、5/1から5/5まで大型連休に突入し、区役所の窓口は全て閉庁していることから、4/28以降、予約がなかなかできず疲れ果てた高齢者の方々が問い合わせ先が繋がらないことへの不安などのご相談のお電話を頂戴し、のぶ子ができる範囲で予約のサポートをさせて頂いております。
この混乱を予測して、本来、きちんと整理し、高齢者に寄り添う周到な準備が必要であることから、公明党世田谷区議団としてこれまで再三、世田谷区に要望してまいりました。本日は、その一部をご報告させて頂きます。
3月の予算特別委員会(総括、補充)質疑で、国の一大事業となる新型ワクチンの区の接種体制の周到な準備を具体的に要望。続いて4/28の予約開始を踏まえ、1週間前の4/21保坂区長に高齢者に寄り添うサポート体制の拡充など緊急要望。更に1週間経っても改善が見られないことから、4/30に予約開始から2日間で判明した75歳以上の高齢者の予約に関する課題を抽出し、具体的な改善要望として取りまとめ担当部署と協議しました。
5/1時点までに寄せらたお声の中から、見えてきた世田谷区の予約時の混乱状況ですが、
予約開始の4/28-29時点では.ネットの予約も繋がり難かったものの、4/30頃からは、ネット予約は比較的に取れやすくなりました。しかし、専用サイトでのネット予約の方法を見てみると、ほとんどの75歳以上の高齢者の方々には、自力でネット予約をするにはハードルが高すぎることはすぐにわかります。
一方、ネット予約のサポートを受けられない1人暮らしの高齢者は多数おられます。
中でも、80代、90代の高齢者の方々は、耳が遠くなっており、電話でオペレーターとのやりとりも難しい状況の中、区から郵送された接種券に記載されている小さな文字の接種券番号10桁や、更に小さな文字の西暦の生年月日を高齢者の方に読み上げてもらい、接種券と同封されていない集団接種会場(19ヶ所)一覧(区のお知らせ特集号)から、自宅に近い会場を選んで、接種日時を予約してもらうという一連の対応は、恐らく15分から20分は要していると思われ、電話が繋がらないことが常態化している要因になっているとのぶ子は考えます。
オペレーターに繋がるまでの区のワクチンコールの電話の誘導が機械音声によるプッシュ型。この音声も早口で何を言っているのか分からない。とのお声も頂き、ファックスでの申し込みを送り状をお届けしながら、ご案内。
しかし、そのファックスでの受付もパンクし、5/1の夜23時点から一時停止にすると22:30にのぶ子を含む区議会議員宛に区からメールが届き、その後、区のホームページに記載され、ファックスの送り状も削除されています。しかし、ファックスを利用する高齢者の中に、区のホームページを検索できる高齢者がどれだけいるのでしょうか?恐らくその事実を知らない高齢者の方々は、この連休中、ファックス送信のリダイヤルを続けられると思うと心が痛みます。コロナワクチン接種予約を巡り、区内で情報格差(デジタルデバイド)の課題が浮き彫りになっています。
接種券発送時点から予約に至るまでの世田谷区の課題。(5/1までの声より)
→①4/21,22の両日に75歳以上の高齢者11万人(個人宛)に郵送したワクチンの接種券は、接種の予約開始日が記載されておらず、また、集団接種会場一覧も同封されていなかったことから、接種券が届くと同時に、問い合わせの電話が殺到し、区のワクチンコールセンターは早々にパンク。
区の代表電話等もパンクしたまま、接種予約開始の4/28を迎えてしまったことから、区民の問い合わせに対応できない状態を続けてしまっている上、4/28から5/5までの間、区の窓口が開庁しているのは、4/28と4/30の2日間のみであり、直接足を運んで相談する窓口も無いことから、区のホームページなどの情報が入手できない高齢者の方々は不安•不満が高まってしまっていること。
→②接種券の形態が、ワクチン接種時の事務管理が優先され、全ての文字が小さく、予約をする高齢者目線に立った仕様(接種券番号、西暦の誕生日を分かりやすく記載する必要があった)ではなかったことを区が把握した時点で、改善策を講じておかなかったこと。
→③ネット環境が整っていない高齢者の特性の把握が甘く、電話回線の設置数が不足していること。
このように残念なことに、新型コロナワクチン接種で優先的に進める予定だった75歳以上の高齢者の方々に対し、接種券の発送段階から予約に至るまでご負担をかけてしまい、その事を区はしっかり反省し、今後の高齢者に寄り添う改善に繋げていかなくてはならないと思います。
GW明けには、65歳〜74歳の高齢者に接種券が郵送され、予約できない75歳以上の高齢者が置き去りにならないような取り組みが必要です。
予約の混乱回避と円滑な集団接種に向けて区が取り組むべき今後の対応について→→→
<のぶ子の提案!>
→①高齢者に寄り添うコロナワクチン予約サポートデスクを区内28ヶ所の福祉の相談窓口に早急に開設し、区民へ広く周知すること。
→②福祉の相談窓口まで、足を運べない高齢者等の実態を把握し、在宅高齢者へのサポート体制と接種サポートを早急に準備すること。
→③接種予約の電話番号と、コロナワクチンの相談の電話番号が同じ番号であることから、どちらも繋がり難い状態になっている。繋がる番号を増設すること。
→④今回の予約申し込みの課題の改善を進める中で、デジタルデバイドの課題の克服を進める為に、高齢者や障害のある方々に優しいまちづくりに一層取り組むこと。
ここまで、長々と読んで頂きありがとうございました。
5/3より、区内2ヶ所(旧二子玉川仮設庁舎、区立大蔵第二運動場)の集団接種会場(全19ヶ所)よりコロナワクチン接種がいよいよ始まります。
無事故で、希望される全ての区民の皆様に順調に接種が進むようこれからも、公明党世田谷区議団として全力で取り組んで参ります。