子どもの虐待防止と児童相談所の設置に関する講演会
本日(11/7)14:00から千代田区にある東京区政会館で開催された特別区の議員を対象の講演会に行ってきました。
1.児童相談所はどういうところか(業務内容)
2.児童相談所ではどんな職員が働いているか
3.特別区児童相談所設置の動きと課題
(1)人材の確保と育成
(2)一時保護所の運営
4.地域の子育て支援体制の充実を
について、児童相談所で働いてこられた現場での経験を踏まえた講義を聴講。
現在、全国には215カ所の児童相談所があり
日本では、児童相談所の職員が担当する子どもの人数が、1人の職員に対し約100人。欧米では、約20人。
欧米に比べ、迅速、丁寧な対応が困難な実態があるとのこと。
また、東京都児童相談所の職員は、他職種連携のチームで動きそれぞれの専門性と経験の積み重ねが大事と言われているが、職員(公務員)の人事異動が2-3年で行われる為、人材の育成と確保が課題。
東京都の児童相談所は11ヶ所ある為、児童相談所間で人事異動をすることで、経験を積み育成も可能だが、特別区が単独で児童相談所を設置する場合、東京都の児童相談所と人事交流ができない為、特別区の児童相談所職員の育成•確保に課題がある。なるべく児童相談所職員の人事異動は、通常より長い5-8年が望ましい。
東京都の児童相談所ならではの児相間の共有システムの活用が、特別区ではできない為、引き継ぎ情報のタイムラグや、漏れが無いようにする。
令和2年4月に世田谷区立児童相談所を開設予定の本区は、児童相談所と5地域にある子ども家庭支援センターの連携や、一時保護所の体制づくり、里親養育支援など、子どもの最善の利益のために、しっかり課題を認識しながら、取り組みを進めたいと思います。