世田谷型インクルーシブ教育システムの課題
世田谷区議会第1回定例会が2月22日から3月28日まで、開幕しました。のぶ子は、2月23日午後1番で、一般質問に立たせていただきました。今回、取り上げたのは3項目9問です。
まず、最初に取り上げた
1.世田谷型インクルーシブ教育システムを支える体制の更なる拡充について
の概略をご報告しますね。
実は、今年に入り、のぶ子のところへ、特別支援学級に通学するお子さんのお母さまから、「特別支援教育にかかわる先生方が、子ども達と向き合う時間を他の作業に割かねばならないなどの課題が学校現場にあり改善してもらいたい」とのご相談をいただきました。その際、大変に参考になる事例が品川区の取り組みにあることを知り、早速、この2月に2回ほど現場を視察させていただき、今回は、世田谷区が改善すべき点を3点に絞って質疑させていただきました。
質問1.本区における要配慮児童・生徒への支援要員、介添員は臨時職員であり、時間数の不足により支援が必要な児童・生徒の希望を叶えられていない。短期単発の求人募集による不成立を改善するために、雇用形態を見直すと共に、その手配を学校が行うことで児童・生徒と向き合う時間が削減されている事態を改善するために、人員の手配と養成を外部委託すべき。
答弁→外部委託でございますが、教員の負担軽減が図られ、教員が子供たちに寄り添える時間を増やす仕組みづくりは大変重要なことであると認識しておりますので、ご質問の主旨等も踏まえ、引き続き幅広く研究、検討してまいりたいと考えております。
質問2.大規模校の児童・生徒ほど手薄になっている学校包括支援員、特別支援学級支援員の配置基準を用配慮児童・生徒数に即した人員配置に見直すべき。
答弁→学校現場の状況をきちんと把握し、子ども達が安心して学べる環境づくりに向け、人的支援体制の検討を進めてまいります。
質問3.区が全中学校に配置したスクールカウンセラーは、他に小学校を2校も併せて担当していると伺っているが、学び舎単位の組み合わせになっていない為、学び舎の中学校に進学したにも関わらず、継続的な支援を享受できていない児童が在籍する小学校が約50校に及んでいる。スクールカウンセラーの配置を学び舎単位に再編成し、9年教育の中で、心理の専門家による「途切れない支援体制」の推進を図るべき。
答弁→スクールカウンセラーの学び舎単位の配置という視点も大切にしながら、引き続き、人事配置に努めてまいります。
今回の質疑を終えて、答弁としては、即実行が期待できるものではありませんが、引き続き改善されるまで粘り強くその必要性を訴えて行きたいと思います。
ここまで、長々と読んで頂きありがとうございました。