世田谷版ネウボラの3か月の実績と課題について
こんばんは。今日は10月13日に開催された決算特別委員会(補充質疑)でのぶ子が質問した2点目、ネウボラ面接の改善についてのやり取りの要約をご報告しますね。
のぶ子→7月から実施された世田谷版ネウボラ(妊娠期からの子育て家庭への就学前までの切れ目のないサポート)により、この3か月間でネウボラチームが面接した妊婦の人数は、1889名に上ります。
同期間に妊娠届を提出し母子手帳を交付した人数は、2161名ですから、面接した割合は、単純に計算すれば約87%になりますが、果たして実際はどうだったのでしょうか?
妊娠周期別の面接数を調べてみると、妊娠初期758名、妊娠中期366名、妊娠後期735名でした。通常、妊娠届を区の窓口に提出し、母子手帳を交付される方は、医師の診断を受けた妊娠初期の妊婦が大半です。
この3か月間に、ネウボラチームの面接を終了した妊娠初期の妊婦は、同期間に妊娠届を提出した妊婦の中で僅か35%にとどまっていることになり、このままの進め方では、真に支援を必要としている妊婦に支援の手が届かない状況が窺えます。妊娠期からの切れ目のない支援をし、児童虐待を防止するために、全ての妊婦の方々を対象にしたネウボラ面接の実施が必要です。
のぶ子→28年度中に妊娠届出をした妊婦の内、ネウボラ面接を終了していない全ての方を対象に、家庭訪問によるネウボラ面接を実施するべきです。
答弁→各支所ごとの人員体制もことなることから、今すぐ対応を図ることは非常に難しいものと捉えております。しかし、より多くの妊婦に対し面接機会を拡充することは重要であり、個別の勧奨や妊娠初期の働く妊婦も多いことも踏まえ、ぷれパパママ講座等や医療機関等の妊婦が出向く場所での面接実施も視野に現在、検討を進めております。
のぶ子→27地区の「福祉の相談窓口」でのネウボラ面接の拡充が図れるよう、人員が整うまでの間、ネウボラチームによる出張面接を実施するなど、世田谷版ネウボラの早急なる改善を必要です。
答弁→委員のお話のとおり、妊娠届出時は妊婦と区とのファーストタッチの大切な機会でございます。来年度以降は、総合支所以外の窓口へ母子保健コーディネーターを年に複数回、巡回をさせ、担当職員との交流を通じ「世田谷版ネウボラ」の妊娠期からの切れ目のない支援への理解を深めるよう努めてまいります。「福祉の相談窓口」における妊婦とのファーストタッチにおける困難ケース等の気づきの精度を高めるための担当職員向け研修等のあり方について、関係所管とも検討を進めて参りたいと思います。
のぶ子→各総合支所に子ども家庭支援課を新設し、福祉4課として27地区の地域包括支援ケアシステムにおける「福祉の相談窓口」をバックアップする機能強化を進めるべき。
答弁→委員のご指摘のネウボラチームを27地区の「福祉の相談窓口」と密接に繋げる体制を作れとのご意見はたいへん大事なポイントを示されているものと受け止めます。地区展開の着実な推進に向けて、生活支援課にある子ども家庭支援センターの在り方も含めて総合的な検討をするよう指示しているところです。
長々と読んで頂きありがとうございました。
「世田谷版ネウボラ」が全ての妊婦の方々の不安を取り除き、安心して子育てができる環境整備に役立つよう今後も全力で改善に努めて参ります!