集団による認知行動療法(CBT)を視察
(5月8日沖縄県立総合精神保健福祉センターを訪問)
のぶ子は、5月8日(火)
会派の杉田光信議員と福田妙美議員と3人で
慢性うつ病の回復に、うつ病デイケアと集団による認知行動療法(CBT)が
とても効果を発揮していると伺い、沖縄県立総合精神保健福祉センターへ
視察に行って来ました。
視察の内容は、
センター所長の仲本晴男医師より
うつ病デイケアの概要と有効性に関する講義。
冨里トモ子主幹より
うつ病デイケアの運営について説明。
当日は、作業療法実施日だったので
施設内の視察と作業療法の模様を実際に拝見させて頂きながら
説明を受けることができました。
WHOの将来予測では、うつ病は2020年に総疾病の第2位になる!
と言われているんですよ。
そして、日本では、平成8年~20年までの12年間で
気分障害患者数は、43万人から104万人へと約2.4倍に増加。
その内訳は、うつが8割。そうが2割。
特に日本では、急増する自殺の最大の原因はうつ病であり、
今、迅速なその対策と強化が必要なんです。
自殺者の53%が無職者というデータも。(某年)
仲本センター所長の講義で
のぶ子の心に特に残った言葉を紹介しますね。
うつ病は心の習慣病です!
うつ状態を改善するCBTの4つのポイント
1.今の自分の気分について把握できる
2.マイナス思考を自由に修正できる
3.人間関係を増やせる
4.自己主張ができる
マイナス思考をプラス思考に変えるのは、とても負担になるので
自由な考えを身につけることが大切だそうです。
今回の視察を通じて、
大半の精神科リハビリテーションにおける施設デイケアは
統合失調症、器質性精神病、人格障害、うつ病、アルコール依存症などの
5つの疾病を、一緒に受け入れる居場所として存在しており
そのため疾患の特性に応じた援助ができないことが
課題であることを改めて認識できました。
慢性うつ病に限定し、対象年齢を30歳から55歳の就労中核年齢に限定した
当センターの取り組みが、病状回復および復職や再就職において
有効性を高めたことを数値などのデータでも知ることができ
今後のデイケアの在り方へ、大変示唆に富む視察となりました。
また、このセンターに通所されるすべての方には
主治医が存在し、慢性化し、重症化している為に
投薬も減らず、社会復帰できない方を中心に
このセンターで受け入れていることに大変驚きだったんですが
週1回・1クール12回(3か月)理想は3クール受講。
うつ病デイケアに集団認知行動療法と作業療法を受けることにより
慢性化したうつ病の回復が図られ、職場に復帰している方々が
沢山いらっしゃることに大変に感動しました。
家族支援や、職場や主治医との連携を通じて
うつ病の方への理解を深めながら、職場への復職を実現する
きめ細やかな仕組みは、大変に参考になりました。
今後、世田谷区の課題を整理しながら、集団認知行動療法の
普及啓発に努めて行きたいと思います。