文教常任委員会視察 京都市•多文化学習推進・国際理解プログラム(7/1)
視察2日目の7月1日は、京都市立下京雅小学校を訪問し、京都市が取り組む国際理解プログラム(PICNIK)と多文化学習推進プログラム・留学生による母語支援員派遣、京都市の英語教育について視察させていただきました。
特に興味深かったのは、京都市の人口は令和7年4月現在、143万人。外国人児童生徒数は年々増加傾向にあり、京都市立小中学生の約1%にあたる973名(令和6年度)が外国人児童生徒。その中で日本語指導が必要な児童生徒数は、約0.5%の401名。そうした状況を踏まえ、平成21年度から多文化学習推進プログラムに取い入れていることでした。
概要は、京都市立学校において、外国籍及び外国にルーツをもつ児童・生徒のアイデンティティ保持に関する取り組みとして実施。また、日本人児童・生徒にとっても広く国際理解・国際協調を深めることを目指し、各学校の実態に即した形で、外国人とともに活動することを通して多様な言葉や文化に売れる機会の充実を図っているとのこと。
活動内容としては、市内に在住する外国人を講師に招き、その国の歌、遊び、食べ物、習慣などを知ったり、体験活動を行う。PICNIKを活用して、市内に在学する留学生を京都市国際交流協会から派遣してもらい、その国の現状や文化、日本とのつながり、来日したきっかけを話してもらい、国際理解を深める。
また、外国にルーツを持つ日本語指導が必要な児童生徒等の支援において、留学生の参加を進めることで、留学生の活躍・交流の場を広げるとともに、日本語指導が必要な児童生徒等の学校生活への適応を促進し、国際理解教育の推進を図る取り組みを平成27年度から始めるなど、観光都市である本市が、子どもたちの多文化学習の取り組みに力を注いでいることに大変、感銘を受けるとともに、世田谷区の公教育における多文化学習の大きな視点を学ぶ機会となりました。
関係者の皆さま、大変お世話になりました。