令和6年度第1回臨時議会•同意第2号への意見(5/17)
5月17日(金)令和6年第1回区議会臨時会最終日の本会議が開催されました。
【臨時会の議題】
②世田谷区教育委員会教育長任命の同意、委員会付託省略、表決
議題の②世田谷区教育委員会教育長の同意は賛成多数により可決され、現教育長の渡部理枝氏から前教育政策・生涯学習部長の知久孝之氏へ教育長がバトンタッチされることになりました。
同意の採決にあたり公明党世田谷区議団として、板井ひとし副政調会長からの質疑と賛成の立場から幹事長の岡本のぶ子より意見を申し述べさせて頂きましたので、公明党世田谷区議団としての意見を掲載させて頂きます。
<意見>
ただいま上程されました同意第2 号「世田谷区教育委員会教育長任命の同意」に賛成の立場から、公明党世田谷区議団として意見を申し上げます。
約100年前、児童や学生の「生涯にわたる幸福」こそ、教育目的であると 教育者 牧口常三郎氏は主張しました。
教育は人間のみが、為し得られる特権であります。
さて、渡部教育長におかれましては、42 年間にわたる教育現場での経験を発揮され、令和元年5月臨時議会で任命されてより5年間、世田谷区の教育行政に多大な功績を残されたことを高く評価いたします。特に、令和2年初頭より国内で発生が確認された新型コロナウイルスによる未曾有のパンデミックにより、在任期間中のほとんどがコロナ禍での教育行政の対応となりました。一斉臨時休校、分散登校、様々な学校行事の変更など、学校現場を熟知していた渡部教育長だからこそ、手探り状態の中でも各学校長と連携し、適時適切に全児童・生徒の学びの機会の確保が図られてきたものと推察いたします。さらに、コロナ禍で見えた教育現場の課題を捉え、ICT の活用の推進・拡充に取り組まれました。
また、令和 3 年 12 月の教育総合センターの開設においては、世田谷の教育の質の転換を掲げられ、我が会派が求め続けて来た乳幼児教育センター機能を併せ持つ幼児教育から義務教育までを一体として捉えた取り組み及び、教育転換を支える教員の育成に向け、研修体系や研究体制の見直しを推進されたことを評価します。
更に、令和 4 年 3 月には不登校特例校の開設、区の教育史上の失策と言われたタッチ・ザ・ワールドの廃止などにも、丁寧に取り組んで来られた一方、子どもたちが過ごす、学校の施設整備計画においても一定の道筋をつけられました。
これもひとえに長きにわたり、教育現場で培ってこられた「ひとりの子どもも取り残さない」という熱い思いがあっての功績だと感じております。
任期を約 1 年残して退任されることは大変残念でなりませんが、次のステージでのご活躍を期待しております。
さて、新たに任命される教育長におかれましては、これまで行政側で培われた様々の経験をフル活用していただき、今、教育現場において深刻な問題となっている教員不足の解消に向けて、国や東京都の動向を待つことなく、区独自でできる教員の働き方改革を進めて頂きたい。
一日を通して、子どもと長時間、関わる教員を支えることは、区教育委員会の重要な役割だと感じております。
今後、すべての児童・生徒の学ぶ機会の更なる充実に向けて、新教育長の手腕に期待し、公明党世田谷区議団としての意見と致します。