チャレンジ日記

予算組み替え動議:仮称「見守り付きワークスペース・一般型」の問題点

こんにちは。のぶ子のチャレンジ日記を読んでいただきありがとうございます。
今回、お知らせするのは、平成30年度の世田谷区の予算を決める大切な予算特別委員会で異例の予算組み替え動議が2件提出され、賛成多数で可決しました。その中の1つ仮称「見守り付きワークスペース」一般型について、のぶ子が動議の提出者の1人になっているので詳しくご報告させていただきますね。
まず、3月12日の予算特別委員会(区民生活委員会所管分)で、のぶ子は、区が平成30年度予算案に計上した仮称「見守り付きワークスペース」事業の2種類「ひろば型」「一般型」の内、「一般型」の仕組みが利用者の立場に立って見た場合、働く母親のニーズを捉えたものになっていないこと。運営する事業者の立場に立って見た場合、継続的な運営が困難な仕組みになっていること。などの観点から、税金のムダ使いになりかねない「一般型」の事業を承認することは、区民の同意を到底得られないと考え、「一般型」の見直しを訴えました。

<2種のキッズスペースの取り扱い状況を比較>
施設類型 運営時間 保育士+スタッフ 
一般型   8時間    2名      
ひろば型  5時間    2名  

施設類型    年齢  人数
一般型   1歳~5歳 12名
ひろば型  0歳~2歳 5名
 
施設類型 対応  親の外出 多様な職種
一般型  見守り   ×     ×
ひろば型 預かり   ○     ○

のぶ子→「区が昨年8月に実施した区民や事業者へのアンケートの中で仮称「見守り付きワークスペース」の利用する当事者にあたる子育て中の母親の意見として「保護者が近くにいるのが前提だが、完全に預けて外出できないのは使いづらい」「利用できる職種が限られる。(利用できない職種:お客様に出向く営業、医療系の現場に行く必要がある仕事。対人サービス。ライターでも外に出向く時、取材、打ち合わせは利用できない。)」等、当事者としての率直な意見が述べられていました。今回、区が示す「一般型」の「見守り」対応のスキームは、子どもを育てながら職場への復帰や多様な働き方を模索している母親のニーズを真に受け止めたものとは言い難いモデルであることは明らかです。(上記の表で×印の部分参照)

のぶ子→要するに、区は「子どもの近くで働くワークスペース」の実施のみを優先し国の補助事業を探した。しかし、内閣府の「地域少子化対策重点推進交付金」の活用では、既に他の補助事業で区が活用している「一時預かり」への重複補助は申請できない為、当事者の多様な働き方のニーズに寄り添うことができない「見守り」を無理やり今回のスキームに入れ込んでしまった。その結果ワークスペースを利用する親は、子どもを預けて外出もできないことになり、利用できる職種も限定され、使い勝手の悪いモデル事業のスキームとなってしまったということだと考えます。

答弁→一般型においては、預かりや保育ではなく、子どものそばで働くことができるという、多様な働き方が選択できる環境整備をすることで、子育てに温かい社会づくりにつながる内閣府の目的と合致していると考えていおります。

のぶ子→このモデル事業を運営する事業者の側に立って伺います。
「ひろば型」は、一度事業をスタートすれば補助金が、毎年927万円支給されることになるので、定員5人分のワークスペースの利用が例え少なくても運営費への影響は、工夫次第で抑えられると思います。しかし、「一般型」は、初年度の補助金は800万円、2年目は600万円、3年目は300万円と毎年減額されるスキームとなっており、利用者のニーズに合わないキッズスペースの運営により、初年度から親子の利用が殆ど見込めなければ、補助金は、キッズスペースを含む12人分のデスクの賃借料や保育スタッフの人件費に費やされ、区が想定する補助期間を待たずとも事業継続が困難になるのは明らかです。特に気になるのは、本区において保育人材の確保が課題の中、「一般型」の保育スタッフが確保できるのか?区は今回の「一般型」のスキームで保育士・保育スタッフの人件費の見積もりをどう考えているのか?伺います。

答弁→保育士の配置につきましては、子どもが1人利用の場合から保育士1名と補助スタッフを配置することになります。人件費につきましては、アルバイト代¥1060/時間で2人分試算しております。

のぶ子→「一般型」であっても「ひろば型」であっても、母親は、短時間でも集中して仕事をしたいという目的があって、子どもを預けてワークスペースを利用するのだと思います。子どもの過ごす時間への安心感が無ければ、集中して仕事をすることはできません。保育人材の観点から見ても、8時間拘束する保育士の人件費の見積もりをアルバイト代1060円で試算したという今回の区のスキームは、保育士確保の観点からも実行性が乏しいと言わざるを得ません。再考を求めます。

*****今回の質疑に臨むにあたって事前にのぶ子が調べたところ、既に国は民間が運営するワークスペースに託児施設を設置するための補助事業をスタートしているので、区が考えた中途半端な子どもの見守り付きワークスペース事業「一般型」に税金を4年間も投入することは、ムダ使いになります。区が、今やるべきことは、昨年8月のアンケート結果でも明らかなように、アンケートに回答された区内企業2000社の中で、テレワークを実施していない企業が90.1%という結果を踏まえた対応が必要。例えば、子育て中の女性の働き方へのニーズ調査を基に、区内の中小企業への働き方改革への機運醸成。更にその環境整備としての受け皿作りをサポートすることだとのぶ子は考えています。*****

この質疑の約10日後に、予算特別委員会の補充質疑が行われましたが、残念ながら区の姿勢が変わらなかったので、異例のことですが予算組み替え動議を提出し賛成多数で可決しました。
保坂区長はこの動議が可決したことを受け、仮称「見守り付きワークスペース・一般型」の事業の見送りを表明しました。

ここまで、長々と読んで頂いてありがとうございました。
今後も、区政の改善の為に、チェック機能を果たしてまいります!